jurisan@hatena

漫画の感想や日々のことなど

でも、井上喜久子は永遠の17歳

「ああっ女神様!」が今年で連載20年とは!長く続いている漫画とは思っていましたが・・・。実際20年という数字を目にすると驚きますね。・・・ということは、私も買い続けて14年くらいになるのか。年をとるわけです。ちなみに井上喜久子さんはヒロインのベルダンディー役の声優。件名については17歳教とは - はてなキーワード

刑訴

試験委員でもあられる酒巻匡教授。その教授が法学教室で連載されていた「刑事手続法の諸問題」。これを刑訴のテキストのテキストとして使っています。そのなかで「受験生のひとたち、こんなふうにかいたら承知しないよ!?」的な部分がありますので紹介します*1。ちょうどネタもなかったし。


「Ⅳ任意捜査と強制捜査の区別
・・・・そもそも一般に「写真撮影」は強制処分か任意処分かというような形で問題を設定すること自体が適切でないというべきである。・・・また、そのような不適切な問題設定をしたうえで、「写真撮影」は強制処分であるが、例外的に任意捜査になるなどと述べることは、なぜそうなのかが不明である限り、説明として無内容であろう。
 ある捜査手段の性質決定は、いかなる性質の法益が、どの程度侵害されているのかを、徹底的に分析することによって導かれるべきものであり、たとえば「写真撮影はプライバシーの利益を侵害するから原則として強制捜査である」という程度の分析では、説得的な議論をするには不十分である。たとえば、公道を歩行中の人の秘密撮影と、家宅内の人の容貌の秘密撮影とを比較したとき、捜査機関により「みだりに撮影されない自由利益」が侵害制約される点に何ら変わりは無いだろう。前者が任意捜査であり、後者が強制捜査であるとの結論を説得的に導くためには、前述のように法益侵害の質・程度にどのような相違があるのかを一層具体的に分析しなければならない」


 けっこう前後をはしょっている(いや、だって全部写すのめんどいもん)ので興味をもたれたかたは図書室へ、まっすぐGO!まなびストレートしていただけたら嬉しいなと。


 刑訴の捜査も、刑法のように人権侵害の内容・程度という「結果」を把握して
そこから考えたほうがいいのかもしれない・・・うーむ。

*1:法学教室284号68頁より