好きなんです。明治後半・大正・昭和初期が・・・。
昨年の秋、箱根のとある山林で牧野洵子(じゅんこ)という名の娘が死体で発見された。
彼女は何者かに慰まれ、穢された後、絶望のまま自ら首をくくって死んだとされている。
帝都で探偵業に身を置く「史絵」(ふみえ)は、稼業の師でもある同業者の八神から、この事件を譲り受けた。
死んだ娘は史絵の高等女学校時代のクラスメートだった。
自殺としては不可解な警察の調書。
洵子は何故箱根に独り、身を置いていたのか。
そして洵子の身に何が起こったのかを、
史絵は知らねばならなかった。
大正の半ば,残暑の帝都で物語は静かに動き出す
かんたんなネタばれなし感想
基本となるストーリーは旧友をおそった不幸の犯人捜しですが。推理モノというよりは,史絵さんの私小説って趣が強いですね。丁寧に史絵さんの心情をつづったテキストに魅入られました。
凝ったエフェクトや派手な演出はないですし,背景だけが映っているシーンも多い。普通は手抜きかと思っちゃいますが,そこが逆にこのゲームに落ち着いた雰囲気を与えることになっていてよいです。
ストーリーは基本一本道?ほんとにときたま,選択肢が現れますが,違うのを選ぶとすぐBADエンドになりますし。正しいルートを探してさまようイライラを感じることはないかと。ストーリーを純粋に楽しめるのでよいですね。
戦前日本の空気が好きな人なら絶対気に入るゲームだと思います。
そして神宮寺りおさんの描く,ヒロイン「史絵」が美しい。
●ヒロイン:史絵(ふみえ) 声:松永雪希
婚約者を事故で亡くし、その後ふとした切っ掛けで探偵業の世界へ魅入られた娘。
令嬢然とした振る舞いの中に、理知と毅然さを隠し持つ女性。
父親から譲られた二挺の銃砲を愛し、細腕の身をその巧みな扱いで守り続けている。
公式HPより。
腰までかかる黒髪・白いワンピース・・・。うーん,綺麗だ。素晴らしい。
「滅相もございません・・・いまだ幼い気取りで不束が直せぬものですから,父などには日毎に窘められております」
って感じに,お嬢様な口調にも惹かれます。
ただ
2006年12月発売で,,,回想モードをつけていないってのは。もう〜・・・いちいちセーブしろというのは。
ご購入の際は
アマゾンで買うのもいいですが。http://ha8.seikyou.ne.jp/home/omega/tsuhan/tsuhan-top.htmここら辺を参考になさるのもいいかもしれませぬ。