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桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」感想

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

東京創元社|赤朽葉家の伝説(桜庭一樹)より
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。

直木賞受賞作の「私の男」は何かすごそうだったので,スルー。

私の男

私の男


重くもなく,さりとて軽くもなく,不思議な小説でした。


私の祖母も,母も,語らないだけで,それぞれの歴史を経て今に生きているんだろうな,と。意識していなかったけど,当たり前のことに気づいたり。日本の歴史,個人の歴史の積み重ねのうえに,私が生まれたきたのだな〜と。そんな感慨深い気持ちになったりしました。


あと,赤朽葉家は驚くとよく飲み物を口から噴き出す家系ですね,と。