- 作者: 平山優
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: 単行本
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長かった。著者の両親が勝頼滅亡の地の出身だそうで。それで中学のときに武田家の本を買ったことをきっかけに歴史学者になった、と。まさに著者入魂の作。凄い。
信長も武田家滅ぼしてすぐに本能寺の変で討たれるんですよね。はかない。
勝頼が高天神城へ後詰しなかった理由も解説しています。ここはとくに興味深かったですね。援軍の1つや2つ派遣出来ただろうに何故?と前から不思議だったのですよ。
この本では、当時、勝頼は織田と和睦交渉をしていたので、出兵して交渉がダメになることを避けたかったと推察しています。腑に落ちます。しかし、織田は和睦するつもりはサラサラなく時間稼ぎに使われただけ。で、結局、勝頼には味方を見殺しにしたという悪評だけが残ったと。戦国時代のリアリズムとはいえ、哀しいですな。
- 作者: 室井大資,岩明均
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/11/08
- メディア: Kindle版
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