やっぱオーケンの小説は面白いなあ・・・。
出版社 / 著者からの内容紹介(amazonより)
近未来。そこでは十五歳から十七歳の少女たちが突然原因不明の死をとげ、人間を襲う屍体・ステーシーとなって蘇る“ステーシー化現象”が蔓延していた。増え続ける彼女たちを再び殺すには165以上の肉片に切り刻まなければならなかった。また、ステーシー化現象の発生と時を同じくして、東洋の限られた地域で数十人の畸形児が生まれた。いずれも女児で、彼女たちは容姿とともに、人と異なる“力”を持っていた。彼女たちの多くはステーシー化し再殺されたが、十数人の畸形児たちは、再殺部隊の追跡を逃れていた…。
文庫が出ていたので「ステーシーズ」読みましたよ。最高でした! 途中までは,感覚だけの意味不明小説かなーと思って読んでましたが,最期あたりに一気に話を収束させる手腕がすごいな〜。つか,( ;∀;) カンドーシタ!ハメを外しつつ,読者が消化不良にならないようにちゃんと話を終わらせる。誠実かつ真面目な小説。オーケンらしいと思いました。
くるぐる使いを読んだ10年前の衝撃再び!でしたよ。
オーケンは真面目!
以下は,根拠のない感覚的な感想なのですが。
「くるぐる使い」や「新興宗教オモイデ教」などオーケン小説は設定や会話こそぶっとんでるんですが,読んでて紙背から感じるのはオーケンの生真面目さ。オーケンは構成やオチを必死に考えて小説を描いている気がするんですよ!
「天才の俺がちょちょっと小説かいてやんよ」的な驕りがないというか(そもそもオーケンの性格からしてこれはないだろうけど)。「私はミュージシャンなので小説は適当でも許してね」的な甘えがないというか。
「小説書くからには,ちゃんと小説の作法にのっとって,失礼のないように書きますっ!」的な真摯さをオーケン小説読んると感じるのですわ。
芸能人が書く小説はちょっと・・・という人も
そう言わずにチャレンジしてほしい作家さんです。きっと面白いはず・・!? とりあえず,「くるぐる使い」か「新興宗教オモイデ教」から・・・。
(高橋葉介先生の絵が小説と似合いすぎ)
内容紹介(from amazon)
妹の麗美子が二人暮らしの兄の時夫に、宇宙人にさらわれたとある日突然主張する「キラキラと輝くもの」。神がかり的な“力”を持ったがために大道芸をやらされていた少女の哀しい恋物語「くるぐる使い」。少女に憑いた霊とエクソシストとの戦いを通して、憑依現象は現実逃避の妄想だとする「憑かれたな」。―青春の残酷と、非日常の彼方に見える現代のリアルを描く傑作短編集。
- 作者: 大槻ケンヂ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1993/04
- メディア: 文庫
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内容(amazonより)
1カ月前に学校から消えたなつみさんは、新興宗教オモイデ教の信者になって再び僕の前に現れた。彼らは人間を発狂させるメグマ祈呪術を使い、怖るべき行為をくりかえしていた―。狂気に満ちた殺戮の世界に巻き込まれてゆく僕の恋の行方は?オドロオドロしき青春を描く、著者初の長編小説。