<ネタばれありな感想です>
小学館ガガガ文庫
「AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜」著/田中ロミオ イラスト/mebae
あらすじ;ガガガ文庫HPより
愛だよ、メンズ
その日。教科書を忘れた俺は、夜半に忍び込んだ学校で彼女と出会った。教室に向かう階段の踊り場。冷たい月の光のスポットライトを浴び、闇を見据えている少女。美しい――。そこには、人を惹き付けるオーラを放つ青の魔女がいた。……いや待て、冗談じゃない。妄想はやめた。俺は高校デビューに成功したんだ! そのはずだったのに、この妄想女はッ! 「情報体の干渉は、プロテクトを持たない現象界人には防ぐことはできない」「何いってんだかわかんねーよ」実はだいたい理解できていた。田中ロミオ、学園ラブコメに挑む――!?
個人的ロミオ作品ナンバー1
途中まで「普通の学生が,異世界の事件に巻き込まれて戦う」系の話だとばかり。完全に騙されましたよ。佐藤良子の腹話術に!
とわいえ,邪気眼ラブコメだとわかってからは,尻上がりに面白くなっていきました。面白すぎて,最後まで一気読みしてしまいましたよ。
笑わせて,ハラハラさせて,萌えさせて,最後は奇跡が起きてハッピーエンド!なんというか,もう小説としてよく出来すぎていて,逆に感想がいいづらいです。個人的に,今まで接してきたロミオ作品のなかでナンバー1なのですが,その感動を言い表せないのが辛い。
邪気眼な青春
さすがにクラスの戦士系な方々のような高度な語りはしていなかったけど,,,。うーん,オタク的なアイタタタな行動はしていたか。
そのせいか,妄想戦士達の言動には笑いましたが,半分は自虐的な意味の笑い。中高時代の自分を思い出して,悶えることもしばしば。面白いけど辛い。懐かしいけど思い出したくない。複雑な気分に悩まされました。
キャラ語り
佐藤良子さんの魔女モード中に,ときたま素の反応を返すところがよかったですね。自分をガチガチに設定で固めても,核は普通の少女なのねと安心できるので。
最後「普通」になってしまって,それはもちろんハッピーエンドなんですけど。どこか残念な気持ちが・・・。
あと,何気に織田さんが好きなんですが。眼帯からも流れる涙にやれらたり。不思議な萌えポイント。
前世語りの思い出
作中で説明されていた90年代初頭の前世語りブーム。確かにそのようなものがあったようーな。2,3思い出したことを書いてみますと。
前世生まれ変わり設定が出てくる漫画「ぼくの地球を守って」というのが当時ヒットしていまして。漫画にあてられ前世語りするファンに,作者が「これは漫画なんだよ〜フィクションだよ〜」と欄外コメントで呼びかけていたような。
あと,近所のアニメイトの伝言コーナーに「私の前世は・・・の戦士です。共に転生した・・・を探しています」的なことを書いたメモがけっこう貼り付けてあったりして。友達と,あれって一体・・・と話した記憶も。
いやあ,,,皆若かったのですね。
関連リンク
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ラノベ感想サイト「平成の温故知新」さんの「AURA」の感想リンク集です。→キーワードは中二病と邪気眼という「AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜」感想リンク集 - 平和の温故知新@はてな