jurisan@hatena

漫画の感想や日々のことなど

新書「教育勅語と御真影 近代天皇制と教育」

 まだ読んでない新書もあるなか、また買ってしまいました。

 校舎火災の折、御真影を救助するため校長が火中に身を投じて殉死した事件は何となく知っていました。

 ですので、戦前は、御真影が絶対視されていたんだろうな~・・と思っていたのですが。当時、その事件(1921年の事件らしいです)を特集した新聞記事では、校長を激賞する意見がある一方、「御真影のために命を捨てるのは天皇陛下も望んでいないのでは・・」とか「一個の「物品」(!)のために命の危険を冒さなくても・・。御真影天皇陛下は別ですし」といった意見もふつうに掲載されていたようです。

 ところが、太平洋戦争では、政府は、<校舎が空襲にあった際には「第一は御真影など。第二は児童生徒」>という指針を出すまでに至ってます。

 うーん・・・たかだか20年そこらでどうしてそうなったのか。まだ序盤なので、これからガシガシ読んでいきます。