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「執念の家譜」 鎌倉殿の13人の北条と三浦の関係が好きな人だったらおすすめ

(アマゾンの書籍紹介より)

三浦光村は元服して初めて、三浦一族と北条氏との40年にわたる暗い宿縁を知る。同じ関東の豪族でありながら三浦氏は、鎌倉将軍家補佐の任を北条氏に奪われ続けたうえに、北条氏は、鎌倉幕府存続のために、地元の豪族・三浦氏を巧妙に利用してきたのだ。だが、三浦氏の北条に対する反撥は、何度かの争いを経て増幅されてゆく……。という表題作のほか、曽我兄弟仇討ちを扱った「裾野」など、精緻な歴史小説の短編6作を収める。

 永井路子先生は鎌倉時代が舞台の小説けっこう書いていた印象です。それだけあってうまい。鎌倉殿の13人を見た身としては、ドラマのアフターストーリーを読んだ心地です。北条や三浦の人々の性格もドラマとあまり変わらず違和感ないですし。三浦一族を描くということで、少し「逃げ上手の若君」ともリンクするという。なかなか我得な小説でした。