谷川史子「手紙」 感想 やはり谷川先生は素晴らしい

手紙 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

手紙 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

谷川史子先生の短編集。

 どのお話もよかった・・・。読んだ後もしばし、作品世界を反芻して、感動をあますところなく味わいたい。そんな気持ちにさせるお話ばかり。やっぱ谷川先生はすばらしいです!!!

収録作の中で

「ソラミミハミング」が特に印象に残りました。
(以下、ネタバレ的感想。かつ、私がこんなことを語るのは場違い甚だしいですが)

 
 主人公の女の子。失恋して、今が苦しくて悲しくて。かといって、将来、単なる想い出になってこの気持ちも落ち着くのだろうと想像すると、それも大切な何かが失われるようでつらくて。なんかもー、どうすりゃいいのよという状況のなか。それでも、

「それでも 空耳じゃなくて よかった」
「あなたと恋をしてよかった」

と思うわけですよ。自分をひどく辛くする想いだけど捨てない。宝物として、そっと大事に持つ。私は、その気持ちはわかるし、共感しましたね。