そうそう、これがジュニア新書なのは良いですね。これを中高生の頃に読んでおけば、なんでも自己責任な考え方とは距離をおけるのではと(少なくとも「当たり前のこと」ではないという客観視はできる)。
いろいろ語りたい本書ですが一点だけ印象に残ったところ。
明治の富豪が一代記を書きました。「成功したのは自分がこんなに努力したから」「貧しい人が貧しいままなのは自分みたいにがむしゃらに働いていないからだ」という内容でした。でも、例えば病気になったりしたら働こうにも働けないのでは・・・?という疑問に、彼はこう答えます「自分は病気にかからない。なぜなら絶対の精神力があるからだ」と。トホホ、、。ちなみにその明治の富豪はもともと裕福な家出身で、十分な教育も受けていたとのことです。