うーんと思いました。
いや、別に原発に対する賛否と似非科学への態度はまったく別ですし。原発に反対している人が必ずしも美味しんぼを擁護しているわけではないでしょうに。
なんだろう。原発に反対する人=「キャー!放射能こわーい!だから原発なんて反対よ~!」って感情的に叫んでいる人ってイメージなのかしら。そうだったら悲しいことです。
まあ、別にいいんです。わたしゃ、人に良く見られようとか頭良いと思われようとは思っていないので(あ、妻にはそう見られたいですが)。
ただ、別に原発=危険!というだけではなく、使用済み燃料の保管場所の問題。技術的安全性に限定しない人的安全性の問題(規制委員会の中立性の不徹底。規制庁のノーリターンルールの不徹底)。過酷事故を想定した避難計画が未整備。再稼働の同意を得るべき「地元」の範囲の問題。核のゴミの問題を後の世代に押し付けていいのか?という世代間倫理の問題。原発事故の際の賠償金の備えの問題(結局、実質税金負担?)いろいろ問題あると思うんですよね。
特に世代間倫理の問題はもっと取り上げられてもいいと思います。もう手遅れかもしれませんが、出来る限り後の世代に対する負担は少なくするべきかと。
こういう倫理的な視点からの発言は、いわゆる「保守派」の方々がもっとすべきかと思うのですが・・・。現状見る限り寂しいなあと。いや、西尾幹二先生や加藤寛先生(惜しい人を亡くしました)は脱原発派なんで、全部が全部というわけではないですが。サヨクやデモやっている人の逆張りしていればよいわけではないと思いますよ~。
話は飛びますが。私は脱原発派ですけど。社会経済に対する影響を心配して原発再稼働は絶対ダメ!という意見に躊躇する意見も根強いところです。
そこで、脱原発という大きな将来目標をきちんと法律とかで定めて、粛々と進めていく。ただ、進めていく中で、どうしても原発を一部動かさなくてはいけないという場合は、政府がその必要性を国民にきちんと説明し、関係自治体の同意を得て、そして独立性を持った規制委員会の下で限定的に再稼働を認める。そういう方向が一番なのかなと(ただ、私自身はその限定的再稼働も必要ないんじゃないの?と思いますが)。
これなら多分国民の8,9割は同意するのでは、、、と。いまどき「原発は安全で、安価で温暖化防止にも役立つクリーンなエネルギー」と本気で信じている人はさすがにいないでしょう。できれば止めたいけど、でも大丈夫かな?という人が多数だと思うので。
もっともダメなのが、このままなし崩し的に再稼働してズルズルと原発に依存し続けることですね。(いや、でも核のゴミの持っていき場がなくなるので、再稼働しても原発には依存できなくなるのですが。そうなる前に、さっさと原発に依存しない社会を構築しないと大変ですよ、というのが私の立場です)